コラム

「自然」って何? 「無添加」と書かれたパッケージを見て、業界人がモヤる理由

スーパーの棚を眺めていると、やさしい色合いのパッケージが目に入ります。「無添加」「自然派」「素材のちから」なるべく体に負担をかけないものを選びたい、という気持ちはよくわかります。私も、わが家の食卓に並ぶものを選ぶときには、やはりそういう言葉...
トイアンナ
コラム

うどんの美味しさを放射光で測る

うどんの美味しさは、麺の「コシ」にあります。ただ硬いだけではない歯ごたえや弾力、粘り。そのバランスを、私たちはコシと呼んでいます。うどんのコシ、チョコレートの口どけ、そうめんののどごし。「美味しさ」を大きく左右するあの感覚は「食感」と呼ばれます。物質として見れば、食感とは食べ物の構造です。
柴 佑佳
コラム

天然水素はどう生まれる? 地球に眠る地下資源の可能性を探る

「水」の「素」と書く水素。宇宙でもっとも多く存在する元素ですが、そのほとんどが水(H₂O)などの化合物として存在しています。そんな水素は、燃焼しても二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーとして、注目されています。
石上 文
コラム

環境規制は誰のため? 環境調査は誰のため?

環境規制は私達の健康、また環境保護のために必要なものだということに何ら反対意見を持つものではない。それではB to B間で行われている環境調査は誰のためにやっているのだろうか?
化学の外野席カズノミヤ
コラム

ナフサ急騰が押し上げた化学会社の利益 26年度第1四半期決算を読み解く鍵は「在庫評価益」にあり

国内化学会社(3月決算)の26年度第1四半期決算は総じて好調であり、25年度第1四半期と比べて営業利益が大幅に改善し、市場予想を上回る決算も相次ぎました。こうした好決算の背景として、AI関連需要に伴う高機能材料の販売拡大や構造改革などが挙げられます。しかし、26年度第1四半期の特殊要因として見逃せないのが、ナフサ価格急騰によって発生したとされる「在庫評価益」「在庫受払差」「在庫影響」などの存在です。
佐藤 勝俊
コラム

PwCの視点:化学メーカーのサイバー経営――「事業リスク」を起点に三つの難しさを乗り越える

前編では、化学メーカーがサイバーセキュリティ対策で直面する三つの難しさとして、規制対応の複雑さ、サプライチェーンの広さ、人材と投資の制約を挙げた。戦略物資を支える立場にある以上、対策は待ったなしだ。後編では、それぞれをどう乗り越えるかをボトルネックと共に整理する。
河合 菜央
コラム

研究者で、芸術家。 ジョン・ケージ「4分33秒」をめぐる諸説

音楽、絵画、彫刻……いわゆる「芸術家」と呼ばれる中には、研究者としての顔を持つひとたちがいます。また、芸術家と研究者がごく親しい友人関係にあった、という記録も少なくありません。今回はそんな中から、作曲家にして研究者でもあった、ジョン・ケージを紹介します。
柴 佑佳
コラム

遺伝子検査は新しい占い?遺伝子検査キットで自己分析を試してみた

血液型占い、星占い、四柱推命。最近ならMBTIも加わるでしょうか。私たちは昔から、自分がどういう人間なのかを、何かに言い当ててほしいと願ってきました。その願いは、就職活動やキャリアの場面でもおなじみです。適性検査を受け、強みと弱みを言語化し、自分の輪郭をなんとかつかもうとする。そんな「自分を知りたい」という欲求に、いま科学の側から応えようとしているのが遺伝子検査です。
トイアンナ
コラム

黒田チカが切り拓いた道 なぜ化学は理系女子のフロンティアになったのか?

日本初の女性首相が誕生した2025年、政界における「ガラスの天井」が破られた歴史的な出来事として、国内外から大きな注目を集めました。歴史を振り返れば、どんな時代にも、まだ道のない場所に一歩踏み出し、新たな道を切り拓いてきた女性たちがいます。その一人が、日本初の女性化学者として知られる黒田チカです。
石上 文
コラム

『冷めると不味くなるポテト』の正体 でんぷんのアルファ化(糊化)とベータ化(老化)

ファストフード店で手にする揚げたてのフライドポテト。一口かじれば、外はサクッと香ばしく、中はホクホクとした甘みが広がります。しかし、家でしばらく放置して冷めてしまったポテトを口にすると、どうでしょうか。あの感動はどこへやら、シナシナでパサつ...
トイアンナ
コラム

『塩対応』ってそういえば何? NaClでつながる神話と推し文化

「塩対応」ってどういう状態?推しに会えた、話しかけてもらえるかも! ……かと思いきや、返ってきたのは無表情の会釈ひとつ。握手会やイベントでアイドルや芸能人がファンに素っ気なくふるまう、あれを「塩対応」と呼びます。厄介なことに、これはこれで需...
柴 佑佳
コラム

化学業界における地政学リスク ―有価証券報告書における地政学リスクに関する分析及び会計処理への影響―

 中東やロシア・ウクライナでの情勢悪化など、近年では製造業に大きな影響を与える地政学リスクが顕在化しています。化学産業はナフサ由来の基礎化学品を多く扱っており、製造業の中でも特に中東情勢の緊迫化の影響が大きい業種です。関連してナフサ不足が報道されるなど、今まで以上に業界への注目度が高まっています。
志村 誠