コラム

「理系人材不足」というけれど 本当に足りないものはなんだろう 

AIの発展をはじめとするデジタル技術の普及により、私たちの暮らしは大きく変わりつつあります。急速に変化していく社会に対応するために、AIやロボット関連のエンジニアの需要は、今後より高まることが予測されています。一方で、理系人材の不足は以前から繰り返し指摘されています。高等学校の教育改革や大学の理系拡充、さらには理工系学部における女子枠の設置など、近年はとにかく「理系を増やせ」という動きが加速しているように感じます。
石上 文
コラム

加齢臭はなぜ発生する?防止できる? 分子レベルで突き止めてみよう

中高年になってくると、特に男性には気になる「加齢臭」。「おじさん臭い」と言って、思春期の娘から洗濯物を分けてほしい、とまで言われてしまうと結構なショックを受けることと思います。また「おじさん」世代だけではなく、若くても汗の臭いはあります。ただ、その発生メカニズムや原因物質は全く異なります。
清水 沙矢香(しみず さやか)
コラム

コミュニケーションは化学産業を強くするか

コミュニケーションというのは思いのほか難しいものです。「何度言っても伝わらない」、「言いたいことがうまく言えない」など、職場でも多くの方が実感されているのではないでしょうか。これらはよくあるすれ違いかもしれませんが、決して侮れません。こうした小さな摩擦から軋轢が蓄積し、モチベーション低下、世代間の壁、退職者の増加といった形で、組織に亀裂が生じてしまいます。
ごりお
コラム

PwCの視点: 日本の化学産業は次の成長をつかめる――財務×技術×市場で見極める日本の化学業界の勝ち筋――

脱炭素とデジタル化の進展により、半導体、医療、インフラ、水資源といった領域では素材技術の重要性がこれまで以上に高まっている。化学企業にとってはむしろ追い風だが、全ての領域に投資を続けることは現実的ではない。だからこそ、財務×技術×市場で領域を選び抜く“選択力”が競争力の源泉になる。以下では、この3軸に基づき、特に勝ち筋が明確な5つの成長領域を例示的に提案する。
野里 高志
コラム

分子レベルで見えてきた 私たちの「眠気」の正体とは

「春眠暁を覚えず」という言葉がありますが、季節を問わず、日中の眠気に悩まされているという方も少なくないのではないでしょうか。筆者も例外ではなく、お昼を食べた後についうとうとしてしまったり、読書をしているうちに気がつけば眠ってしまったりと、どうしても抗えない眠気と日々向き合っています。
石上 文
コラム

体の内に病院を設置する? 「ナノマシン」が切り拓く医療の未来

病気になった時、定期的に通院するのはなかなか面倒なものです。待ち時間、検査、説明や処置、薬待ち。時によっては1日仕事になることもあります。では、体の中に病院機能が埋め込まれており、24時間自動で体内をパトロールし、異変をいち早く見つけて投薬までしてくれたら?そんなSFのような技術の開発が現実世界で進んでいます。
清水 沙矢香(しみず さやか)
コラム

なぜ化学業界のDXは現場で止まるのか

2026年、Bluetoothに新たな規格が追加される見込みです。注目の一つが、いわゆる「ハイレゾ標準規格」。家電量販店などで、ハイレゾ対応のイヤホンやスピーカーを見かけたことがあるのではないでしょうか。ハイレゾはハイレゾリューションの略で、高解像度を意味します。では、音の解像度が高いとはどういうことか。
ごりお
コラム

国際会計基準(IFRS)で変わる経営管理 ~化学業界の適用状況と押さえておきたいポイント~

国際会計基準(以下、「IFRS」という)は現在、150 以上の国・地域で採用されています。 我が国においても、IFRS 任意適用企業は 290 社を超えており、今後も着実に増加していくことが予想されています。 本稿では、適用が拡大しているI...
始澤 謙太郎
コラム

その素敵な口紅の色はどこから? 不思議な「色の化学」の世界

口紅やチーク、アイシャドウなどの化粧品の魅力の一つは、身につけるだけで気分を明るくしてくれる「きれいな色」にあります。化粧品に限らず、洋服や日用品、お菓子、街にあふれる建物や看板にいたるまで、私たちは色とりどりの世界の中で暮らしています。では、こうした色は一体どのようにして生み出されているのでしょうか。
石上 文
コラム

PwCの視点: 日本の化学産業は世界を再びリードできる―財務×技術×市場を統合する「次世代ポートフォリオ経営」へ―

化学産業は、世界でも類を見ない複雑な構造を持つ。装置産業としての規模メリットと、技術産業としての独自性が併存するため、事業価値が外部に見えにくい。企業の中には、ナフサクラッカーのような設備集約型の基礎化学事業と、電子材料・医療材料のような高付加価値の技術集約型事業が混在し、収益構造・投資回収期間・競争力の源泉が全く異なる。
下澤 善之輔
コラム

燃料、食料、薬物…「炭素」が動かしてきた人類の文明

地球には様々な物質が存在しますが、そこに命を宿す植物や動物に欠かせない元素があります。時には宝石、時には私たちに欠かせない栄養源、燃料、時には強靭な化学繊維。そんな変幻自在な物質が、原子番号6番に位置する「炭素(C)」とその化合物です。炭素や炭素化合物はわたしたちの体を構成する大切な物質であり、プラスチックなどの形で身の回りに溢れているように見えます。
清水 沙矢香(しみず さやか)
コラム

PwCの視点:石油化学再編時代に求められるサステナビリティ経営

進展する石油化学業界の再編 日本の石油化学業界の再編(以後、石化再編と略す)が急ピッチで進展している。国内需要縮小への対応や国際競争力の強化のみならず、経済安全保障の観点からの国内供給力確保、環境規制対応や脱炭素の推進など、多様で複雑な背景...
中島 崇文