コラム

国際会計基準(IFRS)で変わる経営管理 ~化学業界の適用状況と押さえておきたいポイント~

国際会計基準(以下、「IFRS」という)は現在、150 以上の国・地域で採用されています。 我が国においても、IFRS 任意適用企業は 290 社を超えており、今後も着実に増加していくことが予想されています。 本稿では、適用が拡大しているI...
始澤 謙太郎
コラム

その素敵な口紅の色はどこから? 不思議な「色の化学」の世界

口紅やチーク、アイシャドウなどの化粧品の魅力の一つは、身につけるだけで気分を明るくしてくれる「きれいな色」にあります。化粧品に限らず、洋服や日用品、お菓子、街にあふれる建物や看板にいたるまで、私たちは色とりどりの世界の中で暮らしています。では、こうした色は一体どのようにして生み出されているのでしょうか。
石上 文
コラム

PwCの視点: 日本の化学産業は世界を再びリードできる―財務×技術×市場を統合する「次世代ポートフォリオ経営」へ―

化学産業は、世界でも類を見ない複雑な構造を持つ。装置産業としての規模メリットと、技術産業としての独自性が併存するため、事業価値が外部に見えにくい。企業の中には、ナフサクラッカーのような設備集約型の基礎化学事業と、電子材料・医療材料のような高付加価値の技術集約型事業が混在し、収益構造・投資回収期間・競争力の源泉が全く異なる。
下澤 善之輔
コラム

燃料、食料、薬物…「炭素」が動かしてきた人類の文明

地球には様々な物質が存在しますが、そこに命を宿す植物や動物に欠かせない元素があります。時には宝石、時には私たちに欠かせない栄養源、燃料、時には強靭な化学繊維。そんな変幻自在な物質が、原子番号6番に位置する「炭素(C)」とその化合物です。炭素や炭素化合物はわたしたちの体を構成する大切な物質であり、プラスチックなどの形で身の回りに溢れているように見えます。
清水 沙矢香(しみず さやか)
コラム

PwCの視点:石油化学再編時代に求められるサステナビリティ経営

進展する石油化学業界の再編 日本の石油化学業界の再編(以後、石化再編と略す)が急ピッチで進展している。国内需要縮小への対応や国際競争力の強化のみならず、経済安全保障の観点からの国内供給力確保、環境規制対応や脱炭素の推進など、多様で複雑な背景...
中島 崇文
コラム

グリーンケミカルはサグラダ・ファミリアになり得るか

明けましておめでとうございます。2026年の幕が開けました。スポーツ界に目を向ければ、イタリアでの冬季オリンピック、そして北米3カ国共同開催となるFIFAワールドカップが控えています。一方で政治経済においては、秋に米国中間選挙も予定されており、浮かれてばかりはいられない一年となりそうです。
ごりお
コラム

【みずほ環境規制コンパス】 プラスチック条約 INC-5.2合意ならず:「法的拘束力」はどこまで及ぶのかー企業が備えるべきことはー

 国際的にプラスチックの環境への放出・漏洩が問題視されるようになって久しい。年間4億トンを超える生産量がある一方で、リサイクル率は9%と低い水準である1。埋立・投棄されたプラスチックが増えるに伴い、人々の健康や生態系へ及ぼす影響を懸念する声が広がっている。
森 涼子
コラム

小惑星リュウグウで見つかった有機物 その化学組成に隠された宇宙の記憶

「私たち生命のルーツは、地球の外にあるのかもしれない」その謎に迫るため、日本発の小惑星探査機である「はやぶさ2」がはるか遠い宇宙へと送り出されました。そして、2020年12月、はやぶさ2は約7年間の長い旅路の末に、小惑星リュウグウからサンプルを採取し、地球に持ち帰ることに成功しました。わずか数グラムの小さな粒子には、太陽系誕生の歴史を紐解く化学情報がぎっしりと詰まっています。
石上 文
コラム

プラスティックとリサイクル 私たちはなぜ、ごみの分別に追われている?

昨年マンションから戸建てに引っ越してきて、少し戸惑っていることがあります。ほかでもない、ごみの分別回収です。マンションであればいつでもごみを出せる場所があったものの、戸建てではそうはいきません。決まった曜日、時間にしか軒先に出せず、寝坊してしまうと次の回収日を待つしかなくなってしまいます。燃えるごみ、プラごみ、ビン・缶・ペットボトル。紙ごみ、ダンボール、布。有料袋に入れるべきものとそうでないもの。
清水 沙矢香(しみず さやか)
コラム

年末CMに見る、化学業界の未来

早いもので、もう年の瀬。つい先日年が明けたかと思えば、街はすでにクリスマスの装飾で華やぎ、年末特有の空気が漂ってきました。この時期の私の楽しみは、なんと言っても「化学メーカーのテレビCM」です。 化学メーカーのテレビCMは採用活動やインナーブランディングの意味合いが強く、家族が集まる年末年始に増える傾向があるそうです。
ごりお
コラム

PwC の視点: ETS制度の概要と日本の化学産業に与える影響

世界的にカーボンニュートラルを目指す動きが加速する中、排出量取引やカーボンクレジットなどの導入が進められています。2026年からは日本でも排出量取引制度(GX-ETS)の本格導入が予定されています。本稿では、排出量取引制度の仕組みや、欧州・韓国の先行事例、日本の現状、そして化学産業への影響について解説していきます。
塚本 亮
コラム

化学業界におけるサステナビリティ経営の未来 ―サステナビリティ関連情報から紐解く経営課題―

サステナビリティが経営のキーワードの一つとされて久しい。国内外に製造拠点を有する化学業界は、ともすれば、環境負荷の高いビジネスであると捉えられることもあるかもしれない。しかしながら、化学技術を駆使してサステナビリティを推進するスキルやナレッジ、設備や装置などの基盤を有するのもまた化学業界である。そして、日本の化学業界の技術力は、いまなお世界屈指の水準にある。
田村 智裕