コラム

ナフサは本当に不足している? 「令和のコメ騒動」に似た物価暴走の背景とは

中東情勢の緊張が続き、日本では原油価格が高騰しています。特に原油を精製して作られプラスチック製品などの原料となる「ナフサ」が不足するのではないかという懸念が広がり、実際にサプライチェーンの川下にある企業の一部ではナフサの調達が難しくなりつつあります。
清水 沙矢香(しみず さやか)
コラム

-フッ素樹脂に惚れて40年- 岡山県吉備中央町のPFOA汚染に思う。

まず健康被害や環境破壊に遭われた方々には心からお見舞いを申し上げ、行政及び関係機関による継続的なモニタリングと十分な救済が行われることを望むものである。
化学の外野席カズノミヤ
コラム

「おいしい」の裏に化学あり 食の安全を支える食品保存の技術

現代社会では、スーパーやコンビニで季節を問わずさまざまな食品を手に取ることができます。便利で豊かな食生活はどうやって実現されているのか ーこう問われて、思い浮かぶのは、品種改良や農業技術の進化、冷蔵庫や電子レンジなどの家電の普及などかもしれ...
石上 文
コラム

PwCの視点: キャッシュ創出力の再設計 ――成長投資を支えるバリューチェーン改革――

M&Aと成長投資を支える原資は、どこから生まれるのか本連載では、企業価値向上に向けた成長戦略とM&A戦略を論じてきた。方向性は見えつつある。だが、M&Aや成長投資を実行するには原資がいる。設備投資、研究開発、認証取得、PMI。いずれも多額の...
坂井 哲明 / 森岡 亮
コラム

人工石油は実現する? 次世代燃料が変えるエネルギー地政学

長期化が懸念されるイラン情勢は、遠い国の出来事でありながら、ガソリン価格の高騰や工場の稼働停止といった形で、私たちの生活にもじわりと影を落とし始めています。さらに、その影響は原油からつくられるナフサやエチレンなどの不足も引き起こし、プラスチック製品を中心とした日用品の供給不足に波及することが懸念されています。
石上 文
コラム

「シイタケコンピュータ」が誕生? 侮るなかれキノコのメモリ能力

AIの普及で、現在あるいは次世代のコンピュータにはより多くのメモリが求められるようになっています。しかし世界的には、半導体不足による価格上昇や消費電力の問題が立ちはだかっているのが現状です。これらの問題をどう解消していくのか。実は「シイタケ」にある特徴が見つかり、研究者は期待しています。一体どういうことでしょうか。
清水 沙矢香(しみず さやか)
コラム

ベイカレントカフェ: 2026年度、国内排出量取引(GX-ETS)が始まる ──GX推進におけるロードマップ ──

日本政府は、化石燃料依存からの転換を図るため、「GX(グリーン・トランスフォーメーション)」を国家戦略として推進している。その背景には、エネルギー安全保障の制約、脱炭素を巡る国際競争の激化、産業競争力の再構築といった複合的課題がある。GXの本質は、単なるCO₂排出削減ではなく、「エネルギー供給」「需要」「産業構造」を一体的に変革する点にある。
柳川 真一朗 / 曽田 匡一 / 岡本 和人
コラム

イラン情勢が映し出す、化学業界の供給リスク

イラン情勢の緊迫化を受け、化学業界への影響が徐々に表面化してきました。物流の停滞やコストの急騰を背景に、化学の現場では原材料の確保や生産計画の見直し、さらには価格転嫁交渉に追われているのではないでしょうか。供給不足と値上げの玉突きが、今後もさまざまな分野に波及すると考えられます。
ごりお
コラム

「レアアース」日本海域でも発掘 期待に応える救世主となるか

現代産業に欠かせない「レアアース」が日本の領海でも見つかり、大きな話題になっています。天然資源に乏しい日本では原材料の多くを輸入に頼るため、常に地政学リスクに晒されています。昨今もアメリカのイラン攻撃によってホルムズ海峡を通過する船舶がほぼ停滞状態に陥り、早くもガソリン高が始まっています。
清水 沙矢香(しみず さやか)
コラム

PwCの視点: 2030年へのポートフォリオ変革 ―――成長分野を「勝ち筋」に変えるM&A戦略の要諦―――

日本の化学産業は、半導体材料や高機能樹脂など世界屈指の機能材料を生み出し、顧客密着型の開発力で世界の製造業を支えてきた。しかし、汎用化学の収益力低下や資本効率の停滞を抱え、いま大きな転換点を迎えている。
佐藤 稔
コラム

ベイカレントカフェ: サーキュラーエコノミーをビジネスに変える鍵 ── “つなぐ”立場から化学産業に期待すること ──

 サーキュラーエコノミー(CE)は、単なるリサイクルの延長線上にある概念ではない。一度獲得した資源を最大限に有効活用し、新規の資源投入量を抑えながら付加価値を生み出す、経済システムそのものの転換である*1。地政学リスクの高まりにより資源調達の不確実性が増す中、国内で資源を循環的に再利用する仕組みの構築は、環境対策にとどまらず、経済安全保障や産業競争力の観点からも重要性を増している。
中村 育美 / 曽田 匡一
コラム

新たなリース会計基準がもたらす化学企業への影響を紐解く ― 迫る会計基準の変更、リースへの備えは万全か ―

 化学産業における企業は、化学製品を製造するために工場や設備などへの投資が大きくなりやすい傾向があります。実際に、日本における主要な化学企業の有形固定資産(工場の土地、建物、機械装置など)の金額は、数千億円から数兆円にのぼり、総資産の20%から40%程度を占めているケースも珍しくありません。
長瀬 充明